賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式について解説
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賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式について解説
コロナ禍により打撃を受けて、毎年の業績に応じて人件費を変動させたいとお考えの経営者の方も多いのではないでしょうか?今回は、賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式について解説します。
積み上げ方式とは
積み上げ方式とは、これまでの支給額に対して、評価に応じて昇給する仕組みのことです。良い評価を取り続ける人はどんどん昇給し、毎年コツコツ昇給するため安定です。しかし、会社の業績が悪いときも昇給額が同じため負担となったり、評価が悪かった場合の巻き返しが容易ではないこともあります。
洗い替え方式とは
洗い替え方式は、これまでの支給額は考えず、都度支給額を決定する仕組みです。前年の支給額に関わらず、評価等に基づいて決定します。都度支給額を決定するので、前回評価が低かった人でも今回頑張れば巻き返しが可能になり、直近の評価をそのまま処遇に反映することができます。しかし、評価によって処遇が変動するので、変動性が高く安定しなかったり、良い評価を取り続けても昇給するとは限らないこともあります。
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賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式
どちらの方式もメリットはありますが、おすすめは基本給に積み上げ方式、賞与に洗い替え方式を導入することです。特に基本給に洗い替え方式を採用することは、おすすめしません。
基本給に洗い替え方式を取り入れた場合、毎年良い評価を取り続けている人が、昇給できなかったり、降給になってしまう可能性があるためです。例えば、A、B、C、D、Eの5段階評価で標準評価がCだとすると、去年はA評価を取った人が今年B評価を取ると降給してしまいます。標準以上の評価を取っているの給与が下がるとなると、社員のモチベーションは下がり、生産性の低下や優秀な人材の流出を招きかねません。したがって、基本給の洗い替え方式は、おすすめしません。その代わり、賞与を洗い替え方式にすることで、会社の業績に応じた支給額を調整したり、評価に対する処遇反映を社員に分かりやすくすることができます。
まとめ
このページでは、賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式について解説しました。
- 積み上げ方式とは
- 洗い替え方式とは
- 賃金制度における積み上げ方式と洗い替え方式
について解説しました。人件費を変動費化することで、会社経営が安定しやすくなります。賃金制度についてお悩みの方は、専門家に相談することをおすすめします。
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