人事評価の種類とそれぞれの特徴

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人事評価の種類とそれぞれの特徴

人事評価という言葉は知っていても、その種類はさまざまであることはご存知でしょうか。そこで今回は「人事評価の種類とそれぞれの特徴」についてまとめました。

人事評価とは

人事評価とは、定められた期間の中で社員の仕事状況や成果、会社に対する貢献度、能力などを一定の基準で公平に評価することです。各評価基準のバランスや評価項目を会社の方針に合わせて設定することで、社員を会社が求める人物像へ成長することを促すことができます 。

人事評価の構成要素

業績評価

業績評価は、業務の実績を評価するものです。売上目標に対する達成度や資格取得・技術を習得したなど目標に対する達成率を評価します。また、目標を達成するためのプロセスも評価対象となります。売上や利益などは数字で把握できるため、3つの基準の中で最も評価しやすいです。

能力評価

能力評価は、社員が有する能力や資格などを、どれだけ業務に発揮することができたかを評価するものです。評価基準となる能力には企画力や実行力、問題解決力や改善力などがあります。

情意評価

情意評価は、業務に取り組む姿勢や意欲を評価します。周囲と協力して業務に取り組む協調性や、自分から行動を起こす積極性、与えられた仕事をきちんと最後までやり切る責任性などが評価対象となります。勤務態度に関しては、就業規則の遵守や遅刻・欠勤といった勤怠項目なども評価の対象です。

主要な評価制度

目標管理制度(MBO)

MBOは「Management by Objectives」の頭文字をとった略語で1954年にP.F.ドラッカーが自身の著書の中で提唱した組織マネジメントの概念です。直訳すると「目標による管理」「目標によるマネジメント」という意味になりますが、もともとは評価のための手法ではなく、社員が自分自身で目標を決めて自主的に取り組むことで社員のやる気とモチベーションアップを促すためのマネジメント手法として提唱されたものです。
会社や上司からトップダウンで目標を設定するノルマ管理とは違って、社員が自分自身で設定した目標を自主的に進捗等を管理するため従業員が主体性を発揮して大きな成果が出る、という考え方になります。

コンピテンシー評価

コンピテンシー(competency)は「能力」という意味ですが、ビジネス用語としては「素晴らしい成果を発揮しているハイパフォーマーの行動特性」という意味で使われており、コンピテンシー評価とはそのハイパフォーマー(仕事で高い成果を上げている人材)の行動特性を明確にし、評価項目を分類して指標を定めることで評価を実施する評価手法のことを言います。
この行動特性には、行動そのものだけでなく性格や思考パターンなどの動機的特徴も含まれます。

360度評価

360度評価は多面評価とも呼ばれる人事評価制度です。従来の人事評価制度は上司からの評価だけですが、360度評価では上司だけでなく評価対象の社員を取り巻くさまざまな立場の人(上司、同僚、部下、社内外の関係者)から評価を受けることで、より客観的で公正公平な評価に近づけることができます。

まとめ

このページでは「人事評価の種類とそれぞれの特徴」について解説しました。

  • 人事評価とは
  • 人事評価の構成要素
  • 主要な評価制度

人事評価の種類はさまざまあるので会社に合った手法を採用してみてください。また、時代が変わると新しい評価方法もでてきます。定期的に人事評価の見直しをするといいでしょう。人事評価の見直しをご検討中の方は、一度専門家にご相談ください。


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