広島県内の中小企業経営者、人事・総務ご担当者の皆様、このような組織の悩みを抱えていませんか?
- 「求人を出しても広島市内の競合におされて優秀な人材が集まらない」
- 「せっかく採用した若手社員が、評価への不満を理由に数年で離職してしまう」
- 「現在の給与体系が地場の相場と合っているのか分からず、手探りで決めている」
労働人口の減少が進む2026年現在、中小企業が生き残るためには、優秀な人材の確保と定着(リテンション)が最優先課題です。その解決策として今、日本中で注目されているのが「人的資本経営」です。人材を「コスト」ではなく、投資によって価値を高める「資本」と捉え、その可能性を最大限に引き出す経営手法を指します。
しかし、「人事制度を一新したいけれど、コンサルティング会社に依頼する費用がない」「自社に合った評価制度をイチから作るリソースがない」と諦めてしまう企業様が非常に多いのが現実です。
そこで今回、広島県内のすべての中小企業に知っていただきたいのが、令和8年度(2026年度)「広島県人的資本経営促進補助金」です。この補助金は、なんと補助率10/10(全額補助)、最大150万円が国や自治体から支給されるという、実質「自己負担ゼロ」で自社の人事制度を抜本的に刷新できる破格の制度です。
連載第1回となる本コラムでは、この補助金の詳細なルールから、自社が対象になるかのチェックポイント、そして申請から受給までの具体的なロードマップまで、広島県人的資本経営促進補助金交付要綱の確実な事実に基づき、アドバイザーの視点から徹底的に解説します。
1. 広島県「人的資本経営促進補助金」の全貌
まずは、本補助金の基本的な仕組みを正しく把握しましょう。広島県がこの補助金を交付する目的は、県内の中小企業が自社の現状を可視化し、人的資本情報の開示指標等を改善する取組を支援することで、県全体の人的資本経営の促進を図ることにあります。
■ 驚異の「補助率10/10(全額補助)」というインパクト
世の中にある多くの補助金(IT導入補助金やものづくり補助金など)は、補助率が1/2や2/3に設定されていることが多く、どうしても数十万〜数百万円の「自己負担(手出し)」が発生します。しかし、本補助金は**補助率10/10**、つまり対象経費の全額が補助されます。実質的に自社の資金を持ち出すことなく、プロの人事コンサルタントの手を借りて評価制度や賃金制度を構築・導入できるため、資金力に限りのある中小企業にとっては見逃せない大チャンスです。
■ 「外部開示」と「内部開示」で異なる全体上限額
補助金の上限額は、作成した「人的資本開示レポート」をどのように公開するか(開示範囲)によって2つのコースに分かれています。自社の採用ブランディングや組織戦略に合わせて選択する必要があります。
| 開示区分 | 定義 | 全体上限額 |
|---|---|---|
| 外部開示 | 自社の組織内外を問わず、広く一般(自社HP等)にレポートを公開する | 150万円 |
| 内部開示 | 自社の組織内に限って(社員のみに)レポートを公開する | 30万円 |
「社外に自社の育成状況や労働環境を公開するのはまだ抵抗がある」という企業様は、まずは内部開示(上限30万円)からスタートすることも可能ですが、コンサルタントを入れて本格的な「人事評価制度・賃金カーブの設計」を行う場合は、上限150万円まで使える**「外部開示」**での申請を強くおすすめします。
■ 4つの取組区分と上限額の内訳(パズルのように組み合わせ可能)
本補助金は、実施する取組内容によって「区分Ⅰ」から「区分Ⅳ」までの4つに分類されており、それぞれの区分ごとに個別の補助上限額が設けられています。複数の区分を組み合わせて実施することが可能ですが、各区分の制限額および全体の合計が「全体上限額」を超えないようにプランを組む必要があります。
- 【区分Ⅰ】全体戦略に関すること(人材戦略・人材育成方針の策定等)
外部開示:上限120万円 / 内部開示:上限10万円 - 【区分Ⅱ】個別制度の導入に関すること(働き方等の制度導入・評価賃金制度等)
外部開示:上限40万円 / 内部開示:上限10万円 - 【区分Ⅲ】女性活躍に関すること(一般事業主行動計画の策定等)
外部開示:上限20万円 / 内部開示:上限10万円 - 【区分Ⅳ】研修に関すること(評価者研修・指導力向上研修等)
外部開示:上限30万円 / 内部開示:上限10万円
■ 広島県リスキリング推進宣言企業なら上限額がさらに上乗せ!
すでに広島県の「リスキリング推進宣言」を行っている、またはこれから宣言を行う企業様の場合、区分Ⅰおよび区分Ⅱの上限額が**さらに10万円上乗せ**されるという特例措置があります。
例えば、外部開示の場合、区分Ⅰ(全体戦略)の上限が**120万円から130万円にアップします**。これにより、さらに手厚いコンサルティングや、より精緻な人材戦略の策定を自己負担なしで受けることが可能になります。
2. 自社は対象になる?応募資格「4つのチェックポイント」
どれだけ魅力的な補助金であっても、自社が要件を満たしていなければ申請できません。要綱第3条に定められた補助事業者の条件を、分かりやすく4つのチェックポイントに整理しました。
① 広島県内に「本社」または「本店」を置く中小企業等であること
会社法上の「会社」(株式会社、合同会社など)や特例有限会社はもちろん、一般社団法人や一般財団法人なども対象となります。ただし、「中小企業等」という定義があるため、大企業(資本金10億円超 かつ 従業員1,000人以上の両方を満たす企業)は対象外となります。
② 「広島県人的資本経営研究会」に加入すること
本補助金を申請するための大前提として、県が運営する「広島県人的資本経営研究会」への入会(加入)が必要です。入会自体は難しいものではありませんので、補助金活用を検討し始めたら最初に入会の手続きを進めましょう。
③ 「広島県人的資本開示ツール」でレポートを作成・開示すること
県が開発した専用のツールを用いて、自社の人的資本に関する現状(離職率、研修時間、女性管理職比率、月平均残業時間など)を可視化した「人的資本開示レポート」を作成する必要があります。このレポートを、実績報告書の提出日、または申請した会計年度の3月末日のいずれか早い日までに、外部または内部に公開(開示)することが必須条件です。
④ 致命的な「不交付要件(欠格事由)」に該当していないこと
以下に該当する企業は、たとえ他の中小企業要件を満たしていても補助金を受け取ることができません。
- 県税(地方法人特別税や個人事業税を含む)に未納がある
- 申請日から過去3年間に、労働関係法令(労働基準法や労働安全衛生法など)その他法令に違反する重大な事実がある
- 本補助金の申請日の属する年度内に、同一の事業・同一の内容に対して、国や他の地方公共団体から別の補助金(重複受給)を受ける
- 過去に本補助金(例:令和7年度の同補助金など)の交付を受けたことがある
3. 実務で最も重要な「対象経費」と「対象外経費」の境界線
「全額補助だから何でも経費にできる」と思い込むのは大変危険です。要綱別表第2には、補助対象となる経費の種類が厳密に定められています。ここを間違えると、後から「補助金が1円も下りない」という最悪の事態になりかねません。アドバイザーとして特に注意すべきポイントを整理しました。
■ 補助対象として認められる主な経費(区分Ⅰ〜Ⅲ)
人事制度づくりや就業規則の改定、各種調査にかかる以下の経費が対象となります。
- コンサルティング費用・社労士への相談費用: 外部の専門家に依頼する人事評価制度設計のコンサルティング料。
- 調査・分析費用: 社員の現状や不満を可視化するための「従業員満足度アンケート」や「賃金構造のデータ分析」を外部委託する費用。
- システムやソフトウェアの導入・改修費用: 新しい評価制度を運用するために必要な評価管理クラウドなどの導入初期費用(※ただし、月々の保守・サポート費用やランニングコストとしての使用料は対象外となるため注意が必要です)。
- 就業規則作成費用: 新制度導入に伴う就業規則や賃金規程、評価規程の新規作成・変更費用。ただし、これには**「上限10万円」**という明確な算入限度額が設けられています。
■ 【超重要】絶対に経費にできない「対象外」の罠
要綱別表第2の注記に、非常に重要な文言が記載されています。
※ 上記すべての項目について、顧問料は対象外とする。つまり、社会保険労務士や経営コンサルタントと結んでいる「毎月の既存の顧問契約(月額〇万円といった包括契約)」の範囲内で人事制度を作ってもらったとしても、その顧問料を補助金に補填することは一切できません。本補助金を申請するためには、通常の顧問業務とは完全に切り離された**「人事制度設計プロジェクトとしての単発の業務委託契約(スポット契約)」**である必要があります。ここを混同して申請し、審査ではねられるケースが多発しているため、契約書の巻き方には細心の注意を払いましょう。
また、当然のことながら、補助対象経費の計算において**「消費税及び地方消費税」は除外(税抜価格での計算)**となりますので、資金繰り計画の際には税込・税抜の計算を間違えないようにしてください。
4. 申請から受給まで:失敗しない「5ステップ・ロードマップ」
本補助金は、後払い(精算払い)の仕組みをとっています。全体の流れ(要綱第7条〜第13条)を頭に入れておかないと、途中で手続きを忘れて一発アウトになるリスクがあります。
見積書や事業計画書(実施予定の取組や自社の課題、期待される効果を記載したもの)、県税納税証明書、履歴事項全部証明書などの必要書類を揃えて広島県に提出します。
★ここが実務のコツ!
「交付申請の時点で人的資本開示レポートが完成していなくても構わない」というルールになっています。まずは自社が認識している「現時点の課題」をもとに、実施したい取組を記載して申請すればOKです。レポートは交付決定後に同時並行で作れば問題ありません。
県の審査を経て、適当と認められれば「交付決定通知書」が届きます。
⚠最大の注意点!「事前着手」の罠
交付決定の通知を受ける前に、コンサルティング会社や社労士と「正式な契約」を結んだり、サービスの「申込・発注」を行ったり、実際に費用を支払ったりした場合は、すべて「事前着手」とみなされ、補助金が一切交付されなくなります。必ず、県からの交付決定通知書が手元に届いたことを確認した日付以降に、専門家との契約やプロジェクトをスタートさせてください。
交付決定後、専門家とともに人事制度設計や賃金分析、評価者研修などを実施します。また、申請時にレポートが未完成だった場合は、この期間中に「人的資本開示レポート」の作成と公開も同時に進めます。補助対象期間は、その年度の3月末日までとなります。
事業が完了した日から30日以内、または翌年度の4月10日のいずれか早い日までに、実績報告書を提出します。この際、見積書や請求書だけでなく、銀行の「振込明細書」や「領収書」といった**実際に支払いを完了したことを証明する書類**、完成した人事制度の成果物、そして「人的資本開示レポート」の添付が必須です。
県が報告書を審査し(必要に応じて現地調査も実施)、問題がなければ補助金の額が確定し、通知されます。通知を受けた後に「請求書」を提出することで、指定の口座に補助金が全額振り込まれます。
5. 自己負担ゼロで最高の成果を出すための「賢い補助金枠の使い方」
外部開示コースの最大150万円という枠を、自社の組織改革に最大限活かすためには、どのようにプランを組み合わせるべきでしょうか? 中小企業(社員50名以下)の人事制度構築に20年の実績を持つ「ヒューマンリソースコンサルタント(HRC)」のメニューを当てはめると、以下のような**「自己負担0円」の理想的なフルパッケージプラン**が実現します。
【HRC×広島県人的資本補助金 フル活用モデルプラン】
- ① 【区分Ⅰ:現状の可視化と方針策定】(HRC:制度分析サービス)
自社の賃金構造を地場相場と比較する「賃金分析」+社員の本音を可視化する「人事制度アンケート調査」を実施。
⇒ 費用:約33万円(補助金で全額カバー)(※基本料金16.5万円×2つの場合) - ② 【区分Ⅱ:個別制度の導入】(HRC:はじめての人事制度設計づくり)
中小企業に最適化された、シンプルで分かりやすい「キャリア・等級・評価・賃金・教育・マニュアル」の6つの仕組みを完全オリジナルで設計。
⇒ 費用:99万円(補助金で全額カバー)(※HRC標準仕様価格) - ③ 【区分Ⅳ:定着・研修に関すること】(HRC:評価者研修サービス)
新しい制度を正しく運用するため、管理職向けの「評価エラー対策」や「フィードバック面談(1on1)の進め方」を学ぶ勉強会を初年度に開催。
⇒ 費用:11万円(補助金で全額カバー)(※HRC研修標準価格)
合計金額:約143万円 ⇒ 補助金充当により、御社の自己負担は「0円」!
このように、現状の課題分析から、制度の設計、そして導入後の評価者研修まで、人事制度の成否を分ける重要プロセスをすべて網羅しても、**外部開示の上限枠である150万円の範囲内に綺麗に収めることができます。**さらに、HRCのサービスは制度完成後、**「安心の2年間無償アドバイス保証」**がついているため、補助金の対象期間(3月末まで)が終わった後も、制度が社内に定着するまでしっかりとプロの伴走サポートを受け続けることができるのが最大の強みです。
6. まとめ:予算上限に達する前に、まずは「一歩」を踏み出そう
令和8年度広島県人的資本経営促進補助金は、広島県内の中小企業が資金面の不安を一切感じることなく、組織の基盤である「人事評価・賃金制度」をプロの手で強固に作り変えることができる、まさに神がかり的な支援制度です。
ただし、本補助金には非常に重要な注意点がもう一つあります。それは**「募集件数が50社程度」であり、予算の上限に達した時点で、期間内(令和8年12月28日まで)であっても受付が締め切られてしまう点です。**交付申請時にはレポートが完成していなくても構わないというルールがある以上、他社に先駆けて「まずは申請の手を挙げる」スピード感が何よりも求められます。
「自社は本当に補助金の対象になる?」「HRCのプランで具体的にどんな制度が作れる?」など、少しでも気になった経営者様・人事ご担当者様は、予算枠が埋まってしまう前に、まずは一度お気軽にHRCの無料相談をご活用ください。御社の人材課題解決への第一歩を、私たちが全力でサポートいたします。
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現在の組織課題のヒアリングから、補助金に適合する最適なプラン作成まで、専門スタッフが親切丁寧に対応いたします。
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コラム:【令和8年度】広島県人的資本経営促進補助金の活用ガイド
広島県内で人事評価・賃金制度の構築や見直しをご検討中の経営者様へ。本コラムでは、コンサルティング費用などの負担を大幅に軽減できる「令和8年度 広島県人的資本経営促進補助金」について徹底解説。補助対象となる取り組みや具体的な申請要件、採択率を高めるためのポイントを分かりやすくまとめています。お得に人事制度を整備するチャンスをぜひご活用ください。
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- 評定会議への同席・アドバイス: 評価のブレをプロの目線で補正します。
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