「従業員体験(EX)」を向上させるジャーニーマップの作成手順は?

人事労務に関するFAQ

「従業員体験(EX:エンプロイーエクスペリエンス)」を向上させるジャーニーマップの作成手順は?

【結論】従業員体験(EX)を向上させるための「エンプロイージャーニーマップ」の作成手順は、「①ターゲットとなる社員像(ペルソナ)の設定」「②入社から退職までのフェーズ分割」「③各フェーズにおける『体験(タッチポイント)』と『感情の起伏(ペインポイント)』の可視化」の3ステップです。

点の施策(給与アップや単発の研修)ではなく、線(プロセス全体)で社員の満足度を捉え直し、エンゲージメントを劇的に高める組織開発の最新手法を解説します。


従業員体験(EX)とジャーニーマップとは?

EX(エンプロイーエクスペリエンス)とは、社員が企業と接する中で得るすべての体験や感情のことです。これを、採用候補者となった瞬間から、入社、成長、評価、そして退職(アルムナイ)に至るまでの「旅(ジャーニー)」に見立てて図式化したものがエンプロイージャーニーマップです。


ジャーニーマップの作成3ステップ

1. ペルソナ(対象となる社員像)の設定

全社員共通のマップを作るのではなく、「中途入社の若手エンジニア」「産休復帰後の女性マネージャー」など、具体的なペルソナを設定することで、課題(ペインポイント)が浮き彫りになりやすくなります。

2. ライフサイクルのフェーズ分割

横軸に時間の流れを設定します。一般的には「認知・応募」→「選考・内定」→「入社・オンボーディング」→「育成・評価」→「活躍・異動」→「退職(卒業)」のフェーズに分けます。

3. タッチポイントと感情の可視化(ペインの特定)

各フェーズで社員が企業と接する点(面接、入社日の案内、初回の評価面談など)を洗い出します。そして、アンケートや1on1の声を元に、その時の「感情の上がり下がり」をグラフ化します。感情が落ち込むポイント(例:「入社1ヶ月目に誰に質問していいか分からず孤立感を感じた」)が、優先的に解決すべき課題となります。


作成後の活用方法(組織改善へ)

マップが完成したら、感情が落ち込んでいる「ペインポイント」に対する改善策(例:メンター制度の導入、オンボーディングチェックリストの作成など)を実行します。点ではなくプロセス全体を最適化することで、「この会社にずっといたい」という強いエンゲージメントを生み出します。

\「点」の人事施策から、「線」の従業員体験の最適化へ/

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