プロテアン・キャリアとは?【環境の変化に合わせて自らを柔軟に変幻させるキャリア自律】
【定義】プロテアン・キャリア(Protean Career)とは、ギリシャ神話の変幻自在な神「プロテウス」に由来する言葉で、社会やビジネス環境の激しい変化に合わせて、自らのスキルや働き方を柔軟に変幻させていくキャリア観のことです。
終身雇用が崩壊し、会社が個人のキャリアを一生保障することが難しくなった現代において、社員が「会社依存」から脱却し、自ら主体的に学び直し(リスキリング)を行う「キャリア自律」を促すための重要なキーワードとなっています。
従来のキャリアとの決定的な違い
従来のキャリア観は、組織内でどう昇進するか(地位や給与の向上)を目的とし、会社が主導してレールを敷いていました。一方、プロテアン・キャリアは「個人の成長や心理的な成功(やりがい)」を目的とし、社員個人が主導権を握って自らのキャリアをデザインします。企業はレールを敷くのではなく、個人の自律的な成長を支援する「パートナー」へと役割を変える必要があります。
自律型人材を育成するための企業の支援策
1. 社内公募・副業などの「選択肢」の提供
社員が自らの意思でキャリアを選択できるよう、インターナルモビリティ(社内異動制度)や社内公募、副業・兼業の解禁など、多様な経験を積める環境(学習の場)を整えます。
2. キャリア面談(1on1)の質の向上
上司が部下に対して「今の仕事でどう成果を出すか」だけでなく、「将来どのようなキャリアを築きたいか」「そのために今どんなスキル(エンプロイアビリティ)を身につけるべきか」を対話するコーチング型の1on1を定期的に実施します。
3. リスキリングへの投資と承認
自ら新しいスキルを学ぼうとする社員に対し、学習費用の補助や学習時間の確保を支援するとともに、その努力を適切に評価・称賛する仕組みを作ります。
\「会社依存」から「自律型組織」へのアップデートを支援します/
社員のキャリア自律を促すことは、決して離職を推奨することではなく、変化に強い強い組織を創るための必須要件です。ヒューマンリソースコンサルタントでは、自律型人材を育成するための評価制度の見直しから、上司向けの1on1(キャリア面談)トレーニングまで、組織開発をトータルでサポートします。

