ペイ・エキティ(賃金の公平性)とは?給与透明性の土台づくり

人事制度や労務管理に関する最新トレンドを分かりやすく解説しています。

ペイ・エキティ(賃金の公平性)とは?【給与透明性の土台となる不合理な格差の解消】

【定義】ペイ・エキティ(Pay Equity:賃金の公平性)とは、性別、人種、年齢、雇用形態(正社員か非正規か)といった属性に一切関係なく、同じ価値の仕事(職務内容や責任の重さが等しい仕事)に対しては、同じ水準の賃金が支払われるべきであるという原則のことです。

日本においては「同一労働同一賃金」や「男女間賃金格差の開示義務化」として法制化が進んでおり、近年注目を集める「給与透明性(Pay Transparency)」を実現するための必須の土台となる概念です。


なぜ「給与透明性」の前にペイ・エキティが必要なのか?

自社の給与レンジを求職者や社員に公開した際、もし「同じ仕事をしているのに男性(または中途入社者)の方が基本給が高い」という実態があれば、深刻な不満や炎上を引き起こします。情報をオープンにする前に、自社の賃金構造に潜む「無意識のバイアスによる不合理な格差」を洗い出し、是正しておく(ペイ・エキティを確立する)ことが絶対条件となります。


不合理な格差を解消するためのステップ

1. 現状の賃金格差の可視化と分析

まずは全社員の給与データを分析し、「役職や業務内容が同じなのに、属性(性別や雇用形態)によって基本給や手当に差がないか」を客観的にチェックします。

2. 職務評価(ジョブ・ディスクリプション)の導入

「人に紐づく属人的な給与」から脱却し、「そのポジション(職務)の価値や責任の重さ」に基づいた客観的な評価基準を策定します。これにより、「勤続年数が長いだけ」での不合理な昇給を防ぎます。

3. 統一的な賃金テーブルの設計

性別や中途・新卒などの属性を排除した、クリアな賃金テーブルを作成し、誰もが納得できる「公平な報酬ルール」を全社に適用します。

\「納得感」と「公平性」のある賃金制度が組織の信頼を生む/

ペイ・エキティの実現は、複雑に絡み合った既存の給与体系を論理的に整理する専門的なノウハウが必要です。ヒューマンリソースコンサルタントでは、同一労働同一賃金に対応した賃金格差の分析から、不公平感のない統一的な賃金テーブルの作成まで、法的かつ戦略的な見地からサポートします。

▶︎ ヒューマンリソースコンサルタントへ相談する

目次