「フェムテック・メンテック」を福利厚生に導入する際の手続きと注意点

人事労務に関するFAQ

「フェムテック・メンテック」を福利厚生に導入する際の手続きと、プライバシー配慮の注意点。

【結論】フェムテック(女性特有の健康課題を解決するテクノロジー)やメンテック(男性特有の健康課題向け)を福利厚生に導入する際は、「①社員のニーズを匿名アンケート等で把握する」「②会社が個人の利用履歴を特定できないシステム(プラットフォーム)を選定する」「③管理職に対し、健康課題に関するリテラシー研修を実施する」ことが必須です。

更年期障害や不妊治療による望まない離職を防ぎ、企業全体のウェルビーイングを高めるための、プライバシーに配慮した安全な導入ステップを解説します。


なぜ福利厚生としての導入が進んでいるのか?

月経随伴症状や更年期症状、不妊治療などは、仕事のパフォーマンス低下や離職の大きな要因となっています。これらを「個人の問題」として自己責任にするのではなく、企業が福利厚生として専門的なオンライン相談窓口やウェアラブルデバイス等を提供することで、社員の健康不安を軽減し、エンゲージメントと生産性を維持することが「人的資本経営」の観点から求められています。


導入時のプライバシー配慮と実務上の注意点

1. 利用データの匿名性確保

不妊治療の相談履歴や月経管理アプリの利用状況など、極めてセンシティブな個人情報(要配慮個人情報)を会社が直接把握することは避けるべきです。外部の専門機関やプラットフォームを利用し、「企業側には全体的な利用率や傾向のレポートのみが共有される」仕組みを構築します。

2. 利用を強要しない(心理的安全性)

制度の利用はあくまで本人の自由です。「制度があるのだから利用すべき」といった同調圧力を生まないよう、利用の有無が人事評価に一切影響しないことを明確にアナウンスします。

3. マネージャー層のヘルスリテラシー教育

制度を用意しても、直属の上司が「生理痛くらいで」「更年期で休むなんて」という無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を持っていては利用が進みません。全社的なリテラシー研修を実施し、制度を利用しやすい風土を作ることが導入の前提となります。

\健康不安による離職を防ぎ、社員が長く活躍できる環境を/

健康課題への支援は、企業の安全配慮義務やリテンション戦略に直結します。ヒューマンリソースコンサルタントでは、プライバシーに配慮した制度設計から、就業規則への落とし込み、管理職向けのヘルスリテラシー研修までを総合的にサポートします。

▶︎ ヒューマンリソースコンサルタントへ相談する

目次