退職金制度(DC/DB)

退職金制度(DC/DB)とは?【確定拠出年金と確定給付年金の違いと中小企業の選択肢】

【定義】退職金制度は、社員の退職時に金銭を支払うための制度で、主に確定拠出年金(DC:Defined Contribution)と確定給付年金(DB:Defined Benefit)の2種類があります。DCは企業が拠出する掛金が確定しており、将来の給付額は運用次第。DBは将来の給付額が確定しており、運用リスクは企業が負います。中小企業においては、運用リスクを負わないDCの導入が主流となっています。

社員の定着率向上や老後の生活保障に不可欠な制度ですが、税制優遇や企業会計、法的な規定が複雑です。それぞれの制度の特徴と中小企業での適切な選択肢を解説します。


確定拠出年金(DC)と確定給付年金(DB)の比較

どちらの制度を選ぶかで、企業が負うリスクと社員が受け取る年金額の確定性が大きく異なります。

項目 確定拠出年金(DC) 確定給付年金(DB)
運用リスク 社員が負う 企業が負う
将来の給付額 運用実績によって変動 制度設計時に確定(企業が保証)
導入のしやすさ 比較的容易 複雑(専門知識、積立金の管理が必要)
中小企業の主流 △(リスク高)

中小企業における最適な選択肢と注意点

1. 最適な選択肢は「DC」または「中退共」との併用

中小企業退職金共済(中退共)と、企業型確定拠出年金(DC)は、外部で積立を行い、企業が将来の運用リスクを負わないため、中小企業にとって最も現実的な選択肢です。企業型DCは、社員自身が運用するため、個人の資産形成意識が高まります。

2. 賃金制度との連動

退職金制度を導入する際は、基本給、評価制度と密接に連動させる必要があります。例えば、評価制度で優秀とされた社員のDCの掛金(企業拠出分)を増額するなど、人事評価の結果を反映させる設計が可能です。

3. 法的な手続きと税制優遇

企業が掛金を拠出する際は、全額が非課税扱いとなります(法人税法)。制度導入には、就業規則への記載、労使の合意、厚生労働大臣の承認など、複雑な手続きが必要となるため、専門家の支援が必須です。

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