【医療機関事例_50名】院長依存の評価を脱却し、職員の主体性を引き出す人事制度改革

【医療・クリニック】院長依存の評価を脱却し、職員の主体性を引き出す人事制度改革

導入前の課題

従業員50名規模の医療機関では、少人数ゆえに昇給や賞与の判断が院長や事務長の裁量に偏りがちです。職員からは「何を頑張れば評価されるのか見えない」「院長のお気に入りだけが優遇されている」といった不満が生じ、正当な報いを感じられないことによる意欲低下や離職が課題でした。医療職と事務職で評価基準が混在し、形骸化した面談も機能しておらず、組織としての成長基盤が揺らいでいる状態でした。


HRCの施策

小規模組織でも無理なく運用でき、かつ透明性の高い「自律型組織」への転換を目指し、以下の三位一体の制度を構築しました。

  • 等級・評価・賃金の連動設計
    期待される役割(等級)と、具体的な行動(評価)を昇給ルールに直結させ、処遇の根拠を明確化しました。
  • 医療現場に即した評価項目の策定
    医療安全、接遇、チーム連携など、医療機関として欠かせない視点を行動指標として言語化し、全職種共通の物差しを導入しました。
  • 面談運用の定着支援
    年2回のフィードバック面談を仕組み化。形骸化を防ぐための評価者トレーニングを実施し、対話を通じた育成サイクルを確立しました。

成果・ポイント

制度導入により、組織全体の活気と定着率に劇的な変化が現れました。

経営側にとっては、院長一人の判断に頼らずとも、共通の基準で職員の貢献を正当に評価できるようになりました。評価基準が明確になったことで、医療安全や接遇の質が向上し、院内全体のサービスレベルの底上げに成功しました。

職員側にとっては、「頑張りが数値や言葉で認められる」という安心感が生まれ、主体的な改善行動が増加しました。職種を問わず、自分たちの役割が明確になったことで、多職種連携がスムーズになり、風通しの良い職場環境が実現。小規模ならではの「顔が見える評価」が、職員の帰属意識と成長意欲を強く後押ししています。


コンサルティングポイント

医療安全・接遇・連携の「行動評価」への翻訳

抽象的になりがちな「接遇」や「連携」を、具体的な行動レベルの指標に落とし込みます。職員が「今日から何をすべきか」を迷わずに実行できる基準を作ることで、現場のサービス品質を確実に向上させます。

院長裁量と客観的ルールの最適バランス設計

院長の直感や想いを尊重しつつも、それを言語化してルールに組み込みます。属人性を排除しすぎず、納得感のある「説明可能な評価基準」を構築することで、職員の不信感を解消し、経営への信頼を高めます。

事務局が無理なく回せる「軽量な運用」の実現

専任の人事担当がいない小規模組織でも継続できるよう、評価シートの簡素化や管理工数の削減を徹底。運用の負担を最適化することで、制度が形骸化することなく、着実に組織へ定着させる仕組みを構築します。

クリニックの組織化・制度構築をお考えの院長先生へ

「院長の感覚評価」からの脱却は、組織拡大の必須条件です。小規模クリニック特有の「家族的な良さ」を残しつつ、スタッフが納得して成長できる「公正なルール」を導入しませんか。ヒューマンリソースコンサルタントなら、貴院の風土に合わせた負担の少ない運用設計が可能です。職員の主体性を引き出し、選ばれる医療機関への変革をサポートします。まずは現状の課題からご相談ください。

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