【介護業事例_10名】「評価の見える化」で離職を防ぎ、採用力を強化する人事制度の土台作り

【介護・福祉】「評価の見える化」で離職を防ぎ、採用力を強化する人事制度の土台作り

導入前の課題

10名規模の介護施設では、日々の業務に追われ評価や育成が後回しになりがちです。賃金が横並びの一方で、資格の有無や夜勤、業務負担の差が「頑張っても報われない」という不満に直結していました。不透明な処遇は職員の意欲を低下させ、常に離職リスクと隣り合わせの状態にありました。少人数だからこそ、一人ひとりの貢献を正当に評価し、定着へ繋げるための明確な評価の土台作りが、経営上の急務となっていました。


HRCの施策

現場の負担を最小限に抑えつつ、職員の納得感を高めて離職を防ぐために、以下の「軽量かつ実効性の高い」施策を講じました。

  • 役割の簡素化(3~4段階)
    期待役割を絞り込み、小規模施設でも迷わないキャリアパスを設計。
  • 現場視点の行動評価
    正確な記録、迅速な報連相、事故防止、利用者対応など、現場で日常的に求められる行動を評価指標に反映。
  • 諸手当の整理と明文化
    不満の火種になりやすい夜勤や資格手当の基準を整理し、根拠を説明できる資料を作成。

「制度は薄く、運用は厚く」を指針とし、経営者が自信を持って処遇を語れる体制を整えました。


成果・ポイント

制度の導入により、少人数組織ならではの強みが活きる好循環が生まれました。

経営側にとっては、賃金決定の基準が明確になったことで、採用時に「うちはこういう頑張りを評価する」と自信を持って伝えられるようになり、採用力の強化に繋がりました。

職員側にとっては、「何を頑張れば評価されるか」が可視化され、日々の業務への意欲が向上しました。特に、不満の多かった手当の整理が納得感を生み、離職率の低下に大きく貢献。定期的な面談を通じて育成の会話が増えたことで、チームとしての結束力が強まり、質の高い介護サービスの提供と安定した定着率の両立を実現しました。


コンサルティングポイント

介護現場の安全・記録・連携を「行動評価」に翻訳

介護技術という「スキル」だけでなく、「正確な記録」「迅速な報連相」「事故防止への意識」「チーム連携」といった、現場の安全と信頼を支える具体的行動を重視した項目に翻訳して設計します。

「制度は薄く、運用は厚く」小規模組織に最適化

専任人事がいない施設では、制度自体は「薄く(シンプルに)」、一方で運用ルールと面談の「型」を「厚く」整えます。誰でも迷わず運用できる簡素な評価シートと、面談の進め方をセットで提供します。

不満の火種となる「手当設計」から着手し信頼を構築

離職の引き金となる「業務量や責任の不公平感」を解消するため、まずは不透明な諸手当の設計を優先的に整理します。賃金格差の理由を明文化して解消することで、制度への信頼と納得感を短期間で構築します。

小規模施設の経営者様へ

「小規模だから制度は不要」ではありません。少人数だからこそ、一人ひとりの顔が見える公平な評価が、定着と採用の鍵を握ります。「忙しくて手が回らない」「何から始めればいいかわからない」という経営者様、まずはヒューマンリソースコンサルタントにご相談ください。現場の負担にならず、明日から使えるシンプルな仕組みで、貴施設の「人」と「経営」を守ります。

介護業向け人事戦略連載コラム

連載:介護業の人事制度・評価制度改善

慢性的な人材不足や複雑な処遇改善加算への対応など、介護業界特有の課題を解決する人事戦略を公開。職員のモチベーションを高め、離職を防ぐための公平な評価制度やキャリアパスの構築法とは?加算要件を確実に満たしつつ、経営と現場の双方が納得できる賃金体系の設計について、数多くの施設を支援してきた専門コンサルタントが実例を交えて解説します。

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