つながらない権利とは?【デジタル時代の隠れ残業防止と就業規則への記載方法】
【定義】つながらない権利(Right to Disconnect)とは、労働者が勤務時間外や休日、休暇中に、会社や上司、取引先からの業務上のメールやチャット、電話などの連絡に応答しない(つながらない)ことを保障する権利です。
テレワークやスマートフォンの普及により、いつでも仕事の連絡が取れるようになった結果生じる「ステルス残業(隠れ残業)」やメンタルヘルス不調を防ぐための、デジタル時代における重要な休息のルールです。
つながらない権利が求められる背景とリスク
退勤後や休日にチャットの通知が鳴り続ける環境は、社員の脳に「常に仕事の待機状態」を強いることになり、深刻な疲労(バーンアウト)を招きます。また、労働時間として記録されないまま業務対応を行わせることは、未払い残業代リスクや安全配慮義務違反に直結します。
就業規則を通じたルール化のポイント
企業が社員を守るためには、曖昧なマナーではなく、就業規則等で明確なルールを定める必要があります。
- 業務連絡の制限: 「所定労働時間外や休日における業務連絡は原則として行わない」ことを明示します。
- 不利益取扱いの禁止: 時間外の連絡に即座に応答しなかったことを理由として、評価を下げるなどの不利益な取り扱いをしないことを明文化します。
- 例外の定義: システム障害の緊急対応など、真にやむを得ない場合の「例外」を定義し、実務とのバランスを取ります。
\社員の「真の休息」を保障し、生産性の高い組織へ/
「つながらない権利」の保障は、組織全体のタイムマネジメントと管理職の意識改革がセットでなければ機能しません。ヒューマンリソースコンサルタントでは、実態に即した就業規則の策定から、ステルス残業を防ぐための労務管理体制の構築を支援します。

