インターンシップとは?【採用直結型の解禁と4つの類型】
【定義】インターンシップとは、学生が在学中に企業などで自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことです。従来は「採用選考活動とは直結させない」ことが原則でしたが、2023年度(2025年卒)からルールが変更され、一定の基準を満たしたインターンシップで得た学生情報は、広報活動や採用選考活動に活用できるようになりました。
採用難の中小企業にとって、早期に学生と接点を持ち、採用につなげるチャンスです。新しい4つの類型と、実施時の注意点を解説します。
新ルールにおける4つの類型
「インターンシップ」と呼べるのは、以下のタイプ3と4のみです。
タイプ1: オープン・カンパニー
企業説明会やイベント。就業体験は伴いません。採用直結としての情報活用は不可です。
タイプ2: キャリア教育
企業がCSR的に行う教育プログラム。採用直結としての情報活用は不可です。
タイプ3: 汎用型能力活用インターンシップ(ここから採用活用OK)
最低5日間以上の日程で、半分以上を就業体験に充てるもの。実施後にフィードバックを行うことが要件です。このタイプから、取得した学生情報を採用選考(広報解禁後)に活用可能です。
タイプ4: 高度専門型インターンシップ
ジョブ型研究インターンシップなど、高度な専門性を要するもの。2週間以上など要件が厳格です。
実施時の労務管理上の注意点
タイプ3・4のように、実際に業務に従事させ、指揮命令下に置く場合は、学生であっても「労働者」とみなされ、労働基準法が適用されます。
- 最低賃金以上の支払い: 労働とみなされる場合は、賃金の支払い義務が生じます。
- 労災保険: 業務中の怪我に備え、労災保険の適用対象となります。
\採用に直結する、効果的なインターンシップ制度を設計します/
タイプ3の要件を満たすプログラム設計、学生へのフィードバック体制の構築、そして新卒採用戦略との連動まで、採用力を強化する仕組みづくりを支援します。

