ブラインド採用とは?【応募者の無意識のバイアスを排除する採用手法】
【定義】ブラインド採用(Blind Hiring)とは、採用選考の初期段階において、応募者の氏名、性別、年齢、出身学校、顔写真といった、職務遂行能力とは無関係な個人情報(属性情報)を意図的に非公開にする手法です。採用担当者や面接官のアンコンシャス・バイアスを排除し、純粋にスキル、経験、能力に基づいて公平な評価を行うことを目的としています。
D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進と、採用の公平性を高めたい中小企業にとって、採用のミスマッチを防ぎ、優秀な人材を獲得するための効果的な手法です。
ブラインド採用の仕組みと中小企業でのメリット
1. ブラインド採用の具体的な仕組み
- 履歴書・エントリーシートの加工: 氏名、性別、年齢、顔写真欄を塗りつぶしたり、AIが自動で削除したりした状態で選考者に提出します。
- ブラインド面接: 一部の企業では、初期の面接を音声のみ(声のみ)で行うなど、視覚情報が排除された形で行います。
2. 中小企業におけるメリット
- 採用の多様性向上: 採用担当者のバイアスが排除されることで、従来の採用ルートでは出会えなかった、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材の採用につながります。
- 採用基準の明確化: 属性ではなく「職務能力」に焦点が当たるため、採用担当者が職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)に基づいた、より客観的な判断を行う訓練になります。
導入時の注意点
注意点1: 採用プロセスの後半での情報開示
内定を出す前の最終面接など、採用プロセスの後半では、人間性やコミュニケーション能力を評価するため、属性情報を含めた全情報を開示する必要があります。ブラインド採用は初期選考での公平性担保が目的です。
注意点2: 職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)の徹底
「何のために採用するのか」という職務の要件が曖昧だと、ブラインド化しても評価基準がぶれてしまいます。採用に先立ち、評価すべき職務能力を明確に定義しておくことが必須です。
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ブラインド採用の導入、アンコンシャス・バイアス研修の実施、そして客観的な職務記述書の作成を通じて、貴社の採用プロセスを公正かつ効果的に見直します。

